一次予選２３組の分析

カモノハシ 氏による観戦記

一次予選23組
●主な登場板と支援関係●
【エヴァ】　萌軍(CCさくら他）　
【オナテク】　
【世界史】　司法試験、議員選挙、軍事、ハングル
【ニュース速報】　ニュー速一家（VIP他）
【ネットゲーム】　ネトゲ連邦
【モ娘（羊）】　狼、ゲイ能連合
【番組ch（教育）】
【ラウンジ】　三戦
【遊園地】　過疎板連盟

◆前評判高い「死の２３組」
2chの代名詞【ニュー速】【ラウンジ】をはじめ、前回ベスト４の【羊】、
ネトゲ連の元祖【ネットゲーム】など、いずれ劣らぬ猛者たちが揃い踏みする２３組。
組み合わせが発表された当初から「最大の激戦区」「死の２３組」などと囁かれ、
観戦者の期待はいやが上にも高まっていった。

◆どんなネタでもハァハァできる男・フグタ氏の登場
さらに混戦予想に拍車をかけたのが、
今大会もっとも有名な選対コテ【オナテク】のフグタ氏の登場である。
「2ch全板トーナメントはオナニーである」と大胆に宣言し、
「我々はどんなネタでもハァハァしてみせる！」の掛け声と共に
2ch全板をネタにオナニーし続けるフグタ氏。
毎日欠かさず19時19分に投票、また投票スレ072を自ら立てたいと運営に直訴するなど、
地道にネタ作りに邁進するフグタ氏の姿勢は数多い選対コテの中でもひときわ眼を引いた。
トナメが進むにつれ幅広い層からフグタ氏への共感が集まる。
さらに予選前日には小麦粉Xを使ったオナニー実験で自らの一物を火傷してしまうなど、
まさに万全の体勢で予選当日を迎えた。
参加者の脳裏に焼きつけられる【オナテク】板の存在。
かくして、殆どノーマークであった【オナテク】が俄然有力板のひとつに浮上し、
「死の２３組」の行方はますます混迷の度を深めて行くのであった。

◆VIPがニュー速に親孝行、開始直後に猛ラッシュ
まずスタートダッシュをかけたのは【ニュー速】だった。
折りしも投票の前日、ニュー速は代行の怒りを買い、鯖停止の憂き目にあっている。
ニュー速存亡の危機も囁かれる中で、ニュー速住民はやり場のない怒りをトーナメントにぶつけた。
VIPの全面支援を受け、開始10分で100票超の容赦ない猛ラッシュ。
2chの顔である意地を見せつけ、
混戦から真っ先に抜け出した【ニュー速】に早々と当確のランプが点灯したのである。

◆先行するエヴァ・羊、追う世界史・ラウンジ
さしたる同盟を持たず、浮動票頼みの【エヴァ】。
その前評判は決して高くはなかった。
強豪ひしめくこの組で、ぎりぎり５位に滑り込めるかどうか――。
エヴァ板選対ですら、そう思っていた人が多かったようだ。
しかし蓋を開けてみると、日中は【羊】と【エヴァ】が激しく２位争い。
すこし遅れて【世界史】４位、【ラウンジ】５位、
さらにその後ろに【オナテク】【ネトゲ】が続くという展開になった。
予想以上の健闘を見せるエヴァ。
トナメ初期からの地道な挨拶回り、ひたすら熱い選対本部、
そして幅広い板の住人の脳裏に刻まれたエヴァンゲリオンの思い出。それらが実を結んだ結果であった。
そして【世界史】もまた、
大明帝国の暴君・朱元璋のキャラを前面に押し出した良質支援物資が幅広く支持を集め、
同盟板以外からの票を多数獲得することに成功する。
夕刻。形勢はおぼろげながら見えてきた。
しかしまだ予断を許さない。夜に強豪各板のラシを控え、不穏な空気が投票所を覆う。

◆VIPの指令「ラウンコを潰す」
自板1000票超の大勢力VIP。彼らは自らに本日のミッションを課した。
それは「ニュー速一位通過、ラウンジ予選敗退」。
すでに【ニュー速】が安全圏に入ったと見た午後２時、
VIPはこの目標を達成すべくいっせいに支援先を【オナテク】に切り替える。
「あきらめるな<<オナテク>>、あきらめろラウンジ」
安西先生のテンプレとともにVIPの猛攻勢が始まった。
じわじわと６位【オナテク】が５位【ラウンジ】に迫る。
ここで７位【ネットゲーム】も票を伸ばし、
午後７時には【ラウンジ】【オナテク】【ネトゲ】がほぼ一線に並んだ。
19:19のフグタ氏の投票に続き、VIPおよび浮動票がいっせいに【オナテク】に集まる。
さらに21:10、駄目押しのVIPニートラシ。【オナテク】が５位争いから頭一つ抜け出た。

◆「ラウンジがグラフに直角をつくります」
VIPのあからさまな攻撃に対し、ただ手をこまねいている【ラウンジ】では無かった。
3年前のトナメでラウンジが残した伝説「直角ラシ」を再現する、と豪語するラウンジ選対。
正直、現在のラウンジの力でそんなことができるのか。
周囲の不安と野次馬の無責任な期待をよそに、ラウンジは
「22:00、ラウンジがトーナメントのグラフに直角をつくります！！」
と宣伝AAを各所にばら撒き、自ら率先して祭を煽り立てていった。
選対本部では、必死の住人かそれとも他板工作員か、投票コードを公然と配る者まで表われる。
もはや手段を選ばないラウンジ。
しかし、この間にも３位【羊】や４位【世界史】に同盟板からぞくぞくとラシが決行され、
【ラウンジ】は争いから取り残されていく。
22：00直前の段階で、上位グループと６位【ラウンジ】との差は100票近くまで広がっていた。
はたしてこの差を覆すことができるのか。
「直角ラシ」に観戦者たちの視線が集まる。

◆最後の一時間、各選対大混乱
22:00【ラウンジ】直角ラシ。
浮動票を含め数十票が投じられるものの、形勢を逆転させるには足りない。
やはり予想通り、奇跡の逆転は起こらなかった。
雑談スレでは「ラウンジは終った」との声が飛び交い、ニュー速とVIPは早速ラウンジを煽り始める。
もはや大勢は決し、「死の２３組」の攻防も終局を迎えたかに思われた。
ところが、22：10を過ぎたあたりから空気が一変する。
【ラウンジ】への同情票と見られる投票が各方面からぽつぽつと入り始めたのである。
ラウンジ選対でのコード晒しもつづけられ、粘り強くラウンジ住人も票を投じる。
さらに大票田であるIT連合からも【ラウンジ】への投票が相次ぎ、
むしろ直角ラシ以降に【ラウンジ】が猛烈に票を伸ばし始めた。
先行する５板に追いすがるラウンジ。
「接戦かもしれない」。焦ったのは他板の選対である。
VIPは【オナテク】に票を大量投下。狼は【羊】を全面支援。
しかしラウンジが後方から猛烈に追い上げてくる。
22：45頃、各選対に貼られる途中集計でついに【ラウンジ】が５位【世界史】の背中を捉えた。
「オナテクより世界史が危ない。世界史が落ちる」。VIPは慌てた。
残り時間15分で急遽支援先を【世界史】に変更。
なりふりかまわず世界史に票を大量投下していった。
「ラウンジが抜けたのか」「いや、世界史が硬い」「まさか羊が落ちる？」
様々な憶測が飛び交い、怒涛のように各板に投票が殺到し続ける中、タイムリミットの23:00を迎える。
誰もが固唾を呑んで投票結果を見守った。

◆ラウンジ無効票100票、一次予選で散る
開票してみれば、【ラウンジ】は５位【オナテク】と97票差。
なんと100票にも及ぶ無効票がラウンジに投じられていたのだ。
接戦と思われていたのは、無効票を弾かない途中集計を我々が信じすぎた罠であった。
自ら課したミッションを完全クリアし、高らかに笑うVIP。
一方ラウンジは結果に固執することなく、あっさりと舞台から退場していった。
雑談スレでは「今日の勝者はラウンジ」との声も上がる。

ラウンジがVIPに踊らされたのか、VIPがラウンジに踊らされたのか。
いずれにせよ二者のパフォーマンスのおかげで、23組が白熱したことは確かであろう。
この日の通過ボーダーは一次予選の記録を更新する503票であった。

一次予選23組
１位　ニュース速報（742票）
２位　エヴァ（599票）
３位　モ娘(羊)（589票）
４位　世界史（581票）
５位　オナテク（503票）
--------------------------
６位　ラウンジ（405票）
７位　ネットゲーム（281票）
８位　番組ch(教育)（134票）
９位　遊園地（103票）

名無しさんによる観戦記

一次予選23組　3/27(日)は、魔の組み合わせと言われ、強豪が犇く好勝負となった。

その日の試合は、板存亡の危機を前日に迎えていたニュース速報が、ニュース速報
(VIP）をはじめとした関連板の頑張りで、序盤から終盤に掛けて常時安定した票を重ねた。
序盤に飛び出したニュース速報、そして後を追う強豪板という展開になり、一位以外の
板は後半のラッシュでいつ順位が前後してもおかしくない、と想像された。
　結果は、序盤より票を重ねたニュース速報板が一位。そして、エヴァ板、
モーニング娘。関連板の羊板、世界史板、オナテク板が続いた。６位のラウンジ板は、
405票という高い票数を獲得しながらも、予選敗退となる。

一次予選23組
１位　ニュース速報（742票）
２位　エヴァ（599票）
３位　モ娘(羊)（589票）
４位　世界史（581票）
５位　オナテク（503票）
--------------------------
６位　ラウンジ（405票）
７位　ネットゲーム（281票）
８位　番組ch(教育)（134票）
９位　遊園地（103票）

それが、23組の試合結果である。

そして、23組の投票スレにて票数を巡る激しい戦いが行われていたその同じ時間、
他の戦場では、支援物資投下という別の戦いが繰り広げられていたのだ。
魔の組み合わせと言われた予選23組、その日の投票所宣伝スレは、支援物資の山山山に、
物資を愛する愛好家達は嬉しい悲鳴をあげる羽目になった。

そんな中、実際の順位は別として、独断と偏見により支援物資マンセーの観点から記す。
※かなり個人的嗜好、主観に偏っています。不快に思われた方にはお詫びします。

一次予選23組　3/27(日)　栞参照　 http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/vote/1111837791/427

・世界史

前回のトーナメントにおいて、組み合わせの妙で、惜敗した記憶を持つ世界史は、
今回の予選においても、魔の組に入る事になった。しかし、彼らはへこたれず、
リベンジを果たす事を決心し、抱負なネタを積み重ね、交流を地道に重ねていき、
当日を迎えた。(その様子は、支援物資として投下されたフラッシュを参照)
そして見事勝利をも勝ち取った。

その支援物資は、量質投下方法ともに素晴らしいの一言に尽きる。
世界史板に関しては、開始前から良質な支援物資を持ってくるだろうと期待されていたが故に、
そんじゃそこりゃの支援だと、期待外れ、となる可能性があった。
　そんな中、堂々とした戦いぶりであった。良スレ紹介、ちょっとした豆知識、他板へのエール、
その一つ一つが本当に面白かった。又、支援物資投下だけではなく、滅十族ネタ(何かやったら、
滅十族！)のやりとりが入ったことで、かなりとっつきやすくもなった。

そして、個人的に最も評価したいのは、試合前も物資を惜しみなく投下した点にある。
遡って21日に「懐かし漫画」主催の「懐かし倶楽部」企画があった。それは、懐かしい倶楽部に
所属する10数板が各自持っている懐かしいをキーワードにしたネタを投下していくものである。
世界史板は、或いは宣伝の意味もあったかもしれないが、自らの試合前にも関わらず、惜しみなく
物資を投下した。そして、その日出した以上の物資を自らの試合日に、投下してきた。

繰り返す、お見事と言う他あるまい。

・NHK教育(実況)

実況板という特性上、外部に避難所を持つ。その外部の避難所という不利な条件の中、
毎日きっちりと、推奨板を決めて、その板が当選すると素直に喜ぶ、というやりとりを
していたようだ。そのあたり、もしかしたら、板の性格も出るのかもしれない。

支援内容は、「板について」が主流であったが、実況板にお世話になっている人は
多々あれど、ほとんどは、実況板そのものに執着を抱く人ではなく通りすぎる人が多数だろう。
しかし、NHK教育(実況)板は、そこを踏まえて「違う」点を丁寧に書き記した。
　多数の板がある中、その少しの違いの説明、誘導がある事で、印象はかなり変わってくる。
個人的に板の説明をしてくれる支援が好き、という事もあるが、独断と偏見でかなり好印象でもあった。

・ラウンジ

元々は人は多い板である、或いは過去の直角祭りという実績から、様々な自縛があった事は
否めないが、初期から積極的に、なによりも誠実に活動していた。
結果としては、予選突破に至らなかったが、すばらしい戦いぶりであった。健闘を評価する。

誰にでも訴える良スレ案内という正統派の支援だったが、この正統で来る板が存外少ない。
懐かしい（少し古いとも言うが）良スレを見る機会、タイミングというのは、どこにあるのだろう。
多分、ラウンジ等の入り口的板や、他の面白いスレ紹介スレ、或いは口コミで、良スレと呼ばれる
ものに導かれた、或いは、導かれる、そんな事をふと考えさせられた。
その点、結果的に板としての特性をきっちり体現した支援物資だったのかもしれない。

・遊園地

この板も初期から積極的に活動し、挨拶交流にも丁寧に取り組んできていた。

そして、支援物資として見た場合に、まず単純に面白かった。
全く遊園地を経験してない人は少ないので、とっつきやすく地域的な楽しみも提供してくれた。
遊園地の魅力、地域別遊園地の紹介等、正統にして丁寧な支援に好感を抱く。
もう少し、支援投下者の視点が見えたら、更に読みやすくなったかもしれない。
全てではないが、一部、場内説明文風に見える書き方があったが、遊園地というネタ的には、
実際行った人の生の声風に書き直した方が、よりアピールしやすかったかもしれない。
ともかく、単純な面白さで言えば、遊園地板の支援が上位につくように感じた。

・オナテク

初期段階よりあいさつまわりそして交流を重ね、板そのものの面白さや、レスの
やりとりの楽しさから、「オナテク板なんてあったんだ？」の状態から、人を集め、
浮動票を取り込む迄に至った。大健闘。

支援物資に関しては、政見案内、オナテクへの薦め、実践レポート、そして
勝手連支援と、文章という一つのツールの中でも、同じ方向性だけではなく、
色々な角度、つまりネタ被りがない方向で表現したあたりも面白い。
そのへんオナニーという行為の中でも様々なテクニックを磨く板の面目躍如と言った所か。
ただ、オナニーという身近にあるネタにも関わらず「あるあるー」等の共感を呼ぶ方向ではなく、
こういうものがあるのですよ。的な紹介風に終始しており、他からの共感という点では不利であった。
しかし、そこは、オナニーについての支援ではなく、オナニーを語るという行為に終始したあたりが、
ある意味、初志貫徹、オナテク選対の公開オナニーだったのかもしれない。

・エヴァ

こちらも、初期段階より、あいさつまわり、交流を地道に重ね、その板の性質や熱さから、
様々な板の共感と好感を得た。

支援物資に関しては、質、量、情熱ともにとにかく秀逸。文章、AA、画像、動画、音楽、と、
これでもかこれでもかと次々投下される支援物資に酔った。
勢いのある登場方法、アニメの説明、etc.全てが、良質な支援であった。
最初頑張りすぎで、最後まで持つかと、ひそかに心配だったが、見事に完走した。
あえて不利な点をあげるとすれば、支援としての階層が他よりも、深い点があげられる。
宣伝スレをぱっと見て、そのレスだけで意味が掴め、一レス内で補完でき、面白さが分かる場合と、
ネタを知らないと分からない、或いは、画像をクリックしないと分からない場合は、前者の方が
不動票にはより有利なのが現実だ。支援リンクをクリックさせる為の誘導があればより良かったかもしれない。

最後に繰り返す。この日は、支援に関しても魔の組み合わせであった。
ここに名前が出てない板もすばらしい戦いぶりであった。
(羅列してないが、羊板の質問スレ等の誠実な返答も好印象であった）
組として同日と見た場合はどうしても、他板と比較されてしまい、同日に優良な支援があった際の
他板の不利さも否めない。しかし、一板のみの支援ではなく、色々な板が支援物資を次々と投下して
来たことにより、支援物資の充実、見ている者の「わくわく」感がより深まった。
羅列した板は、どこも、単品で見てもすばらしい支援内容だった。しかし、あえて、言おう。
この組み合わせで支援物資合戦を見られた事を一観戦厨の立場で嬉しく思う。

その日戦った全ての板へ。最大限の感謝を。

追伸：色々と愚見を言い募ったが、何よりも、力の篭った支援物資の数々を実際に見て欲しいと思う。

一次予選23組　3/27(日)　栞参照　 http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/vote/1111837791/427